出張編集部の歩き方:2/6~7大阪でマンガ出張編集部(36編集部)開催!【PR】

お知らせ
2014.12.24

 *:ご注意!こちらの出張編集部そのものは、既に終了しております!

 

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2014年2/6~2/7に、大阪では最大級(36編集部)の出張マンガ編集部が、大阪コミュニケーションアート専門学校主催のもと、OMMビルにて開催されます。
全国の漫画家志望者なら誰でも参加が可能!お見逃しなく!

詳細、お申込はこちら↓
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関西地方で、この規模の出張編集部は珍しく、なかなか得られない大チャンスです!

 

マンガ出張編集部の歩き方!

今回は、出張編集部あるあるということで、新人漫画家が陥りやすい、出張編集部での持ち込みについてのお話をさせていただきます。

 

– 持ち込みと投稿の違い。出張編集部と普通の持ち込みの違い。

「持ち込み」とは、マンガ編集者に直接会って、原稿を見てもらうことです。
出版社に直接行く形が一般的で、イベントとして各所で出張編集部形式で行われるものもあります。

良い点としては、すぐに編集者の反応が見られることが大きいです。出版社への直接の持込みなら年中実施可能です。また、プロの漫画家と編集者が作品作りの際に行う「打合せ」は、持込みと同じように行われるものであり、プロになるに向けての練習や、度胸試しの部分もあります。

一つの編集部には複数の編集者がいますが、持込みではお会いした編集者一人とのみお話しすることになります。相性が合わない可能性もあります。

一方で、「投稿」は、ほとんどの場合複数の担当者に見てもらえます。担当編集者がつく場合、自分の作品を評価してくれる人がつくケースが多いです。
結果が出るまで時間がかかりますし、作品のアドバイスの情報量が得にくいです。

 

「出張編集部」で持ち込む場合、1日で沢山の編集部を回ることが出来ます。特に東京以外で開催される場合は、持込み前後の移動時間と交通費宿泊費などが大きく節約できることが大きいです。地方の人が意を決して上京し、1日に複数個所に持ち込もうとしても、持込み先の都合もありますし、慣れない移動などで1日で回れる編集部は、せいぜい2-3箇所です。一方、出張編集部では、1日で10編集部以上を回る強者もいます。

出張編集部での持ち込みは、実は通常の持ち込みより、一人の編集者の対応時間がどうしても短くなります。およそですが、通常の持ち込みが30分~1時間ほどの対応時間なのに対し、出張編集部では10分~30分ほどです。

その為、持ち込む側からすると、短い時間で多くのものを得ようとする意識が必要です。
また、今後のことに繋げるため、マンガの内容以外に、どのようにすれば、その持ち込んだ編集部で、作品を使ってもらえるようになるか、積極的に質問しましょう。

その編集者と話を続ければ良いか、アドバイスを受けて普通に投稿すれば良いかなど、この辺りはプロの編集者のいう事を素直に聞く事が、結果に繋がります。この記事では、この辺りも含めて説明していきます。

 

– 色んな編集部に行ってみよう

マンガ誌の編集部は、実は色んな作家を求めています。

良く、編集者から「雑誌のカラーに合わないと言われた。」という話があります。確かにそういうこともあるのですが、それも時と場合です。
本当におおきく、編集部のカラーと作品のカラーが合わないケースもありますし、実は、全然レベルが足りないので、編集者の優しさなのでそう言ってる場合もあるかも知れません。

女性誌の編集者が青年誌のような内容を求めていたり、青年誌の編集者が少年誌のような内容を求めていたりなど、その時の状況や、編集者によって、新人に求めている内容が臨機応変に変わっていきます。

 

――「ハツキス」を創刊されましたが、どのような方向性ですか?「ハツキス」は隔月刊(偶数月13日発売)誌で、~(中略)~ むしろKissとは逆に恋愛でなくてもいいし、恋愛をやるなら尖がったものを目指しています。なぜ、そのようなコンセプトにしたかと言いますと、「王道」のKiss本誌の編集活動をしていると、その枠に収まりきらないものも生まれてきます。いつもは恋愛漫画を描いている方が、違う方向性のものを描いてみたいなんてケースもありますし。編集者も違ったことをしてみたくなりますし(笑)。- 編集長の部屋 Kiss編集部鈴木学編集長 より引用

この辺りは、色んな編集部・編集者と出会い、経験値を積んで、勘を掴むしかありません。

 

作家としてのタイプにもよりますが、相性の良い編集者と出会う確率は10人に1人というプロもいます。

出張編集部で持ち込むなら、自分の行きたい雑誌の他に、様々な観点から、10編集部くらいを目標に回れると、チャンスを有効に活かせるかもしれません。通常の持ち込みでも、沢山の編集部を回って色んな編集者に会うのは、編集者と一緒にお仕事をする感覚をつかむには、とても良い事です。

また「一つの編集部に行ったからには、他の編集部に行かない方が良いのではないか?」 という義理立ては、いらぬ気遣いです。
むしろ、編集者は、別の編集部があなたをどう評価するかにも関心があります。色んな編集部に行って評価を聞き、マンガで仕事をする感覚を掴みましょう。

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– 完成原稿を持って行きましょう。

出張編集部に来る方等のお問い合わせで、「ネームで才能を判断して欲しい」という新人・学生がいます。
特に原作者志望の方に多いですが、これはおすすめできません。というのは、編集者は新人を見るときに、マンガそのもの以外にも色々な才能を見極めようとするからです。

〇月〇日という出張編集部の開催日を〆切として、これに間に合わせて作品を持って来れないという事は、プロとしては致命的な欠陥です。他にも、才能を見極めるポイントは色々あるのですが、例えどんなに画力があったとしても、完成原稿でないものを持ち込むことは、新人作家が思う以上のマイナスです。編集者(プロ)は、売れっ子ならともかく、新人のうちから〆切が守れないでも良いと思っているような作家とは、仕事をしたいとは思ってくれません。とにかく、きちんと仕上げた原稿を持って行きましょう。

それでもネームで持って行く場合は、以前の完成原稿やイラストカットなど、なるべくたくさんの情報を持って行きましょう。古いもので見せるのが恥ずかしくても、それでも持ってきた方が編集者は評価してくださいます。所謂、作品をまとめたポートフォリオまで作れるとベターです。

 

– あなたの作品への意見は、あなたという人間への批判ではありません。作品を作る過程の一つです。

作品について、作画やストーリー、場合によってはあなた自身の行動について、編集者が意見を言う場合があります。

これは決して、あなたという人格を否定するものではありません。プロの編集者は、そんなことをしているほど暇ではありませんし、あくまで、良い作品が生まれてくるように、仕事をしているに過ぎません。

指摘されたことは素直に聞きましょう。良く判らないことは、しっかりと質問して、自分の言葉にして言い返してみましょう。
判らないことがあったときに、そのままにしておくことは、むしろ相手に失礼です。時間の無駄にしかなりません。

相手のお話はきちんとメモをとり、判らないことは質問、確認し、持ち込みの後に自分がどういうアクションをいつまでにすれば良いか、きちんとまとめましょう。

本当にプロになりたいのなら、落ち込んでいる暇などありません。時間を有効に使いましょう。

 

– 相手の時間を自分が使っているという意識を持ちましょう。

世の中には、人と話すのが苦手だからマンガ家になったという人がいると思います。
でも、その幻想は捨ててください。マンガ家こそ、編集者や、最近ではネット上や、何より作品を通じて読者とコミュニケーションが上手くとれなければ、お仕事になりません。

今はコミュニケーションが苦手でも、それはまだ慣れてないだけです。
新人がプロになっていく過程として、コミュニケーション能力は必須事項です。今は苦手でも、マンガが上手になることと同様、少しずつ力をつけていけば良いのです。

編集者は、あなたの前に立ちはだかる地獄の門番ではありません。
一緒に良い作品を作って、読者に喜んでもらえるように頑張るパートナーです。

出張編集部に持ち込むアマチュアであるあなたが、プロであるで編集者に時間を取っていただいている自覚を持ち、しっかり挨拶をして、打合せ中も終了時も、しっかり感謝の念を持って相手に接しましょう。この気持ちは通じます。

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いかがでしたでしょうか。
これまで、何度も出張編集部を主催し、多くの新人を見てきた私たちとしてメッセージを送らせていただきました。

また、様々な編集部の編集長の皆様から、マンガ雑誌への持ち込みなどで新人が考えなければならないことをまとめた、「編集長の部屋」と言うコーナーも本サイトにはあります。

出張編集部に行く前や、どの雑誌に持ち込むか迷った時などに、こちらもご覧ください。参考になると思います。

編集長の部屋↓
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2月の出張編集部で多くのものが得られるようにお祈りします。

 

2/6-2/7 マンガ出張編集@大阪の詳細、お申込はこちら↓
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