「トキワ荘」が復元!トキワ荘プロジェクトとの関係をおさらい

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2020.07.07

2020年7月7日(火)本日、マンガ界の巨匠が青春時代を過ごした「トキワ荘」が、トキワ荘の歴史や文化継承・発展を目的としたミュージアムとして豊島区に復元されました。

「トキワ荘」とは、手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫など、マンガ界の巨匠が居住していたアパートを指します。
1952年から1982年まで存在していたトキワ荘ですが、老朽化により既に解体されています。

一方、この記事を掲載している「トキワ荘プロジェクト」はいったい何?トキワ荘とどんな関係があるの?と疑問に思われる方も多いと思います。

この記事ではそんな疑問にお答えできるように、トキワ荘とトキワ荘プロジェクトについてご紹介しています。

目次
1トキワ荘とトキワ荘プロジェクトの関係とは?
2.昭和のトキワ荘から令和のトキワ荘へ
3.まとめ


1. トキワ荘とトキワ荘プロジェクトの関係とは?

「現代版トキワ荘」といわれることが多いトキワ荘プロジェクト。

本家トキワ荘と同義に思われることも多いのですが、漫画家にとって共通言語である「トキワ荘」という名前をお借りしていること以外、実は本家との関係性はありません。

ただ、まったく関係ないとも言えないエピソードが一つ。

かつて、トキワ荘プロジェクトのとあるハウスに取材が入った際に、元祖トキワ荘出身者である藤子不二雄A先生も遊びに来て下さったことがありました。

本家のトキワ荘の住人である先生と、現代版トキワ荘の住人の共演は、トキワ荘プロジェクトの歴史の中でも忘れ難い思い出となりました。

では、現代版トキワ荘とも言われる「トキワ荘プロジェクト」ってどんなところなのか次の項でご紹介します。

 



2. 昭和のトキワ荘から令和のトキワ荘へ

改めてトキワ荘プロジェクトとは、NPO法人NEWVERY(ニューベリー)が運営する、マンガ家支援プログラムです。

具体的には、都内を中心に漫画家の活動拠点となる「住居」提供、マンガ講座や目標達成にむけた研修やプロの漫画家との面談での「学習」、企業からのマンガ関連の「仕事」紹介など、3つの視点からでマンガ家志望のプロデビューに向けた支援を行っています。

2006年からスタートし、入居者数は500人を超え120人がプロデビューを果たしました。*2020年7月7日現在

かつて昭和のトキワ荘では、才能ある若者達が集まるということで価値を出していました。ただ、令和のこの時代では、ただ集まり一緒に住むだけでは十分ではないと考えています。

今は、SNSなどを通じて、顔も見たことのない人でも競い合うことができる時代です。

いつでも名乗りを上げられるからこそ、その一歩が踏み出せず、二歩、三歩、そしてその先の道が、情報が多いからこそ見えてこない……。

だからこそ、自分が生きていく道(キャリア)を根本から繰り返し問い直しながら、自分なりのキャリア観という土台をしっかり造り、道筋を付けるということが、昭和のトキワ荘の時代以上に必要です。

つまり、集まって住むだけというのが昭和のトキワ荘、皆で集まった上で未来への道筋を考え抜くのが令和のトキワ荘。

こうして、本家トキワ荘の意思を継ぎ、現代の漫画家を志す若者たちが切磋琢磨する場所として現代版トキワ荘が生まれたのです。

 



3. まとめ

トキワ荘とトキワ荘プロジェクトについてご紹介しました。

昭和のトキワ荘の意思を引継ぎ、平成を越えて令和の新しい漫画家の生き方、キャリアを支援できるよう活動しているのがトキワ荘プロジェクト。

そんなトキワ荘プロジェクトでは、2020年新規メンバーを募集しています。

もし、地方でくすぶっている、なかなか前進できない、マンガに集中したい…そんな方がいたらプロデビューの手段としてぜひご検討ください。

トキワ荘プロジェクトに参加した方の声もありますので参考までにご覧ください。

トキワ荘プロジェクト:https://www.tokiwa-so.net/

トキワ荘プロジェクト参加者の声:https://www.tokiwa-so.net/testimonials

 

最後に、冒頭でお話したトキワ荘マンガミュージアムについて少し紹介します。

トキワ荘マンガミュージアムは、豊島区全面協力の元、トキワ荘の跡地付近の南長崎花咲公園に復元されました。

気になる館内ですが…1Fと2Fのフロアに分けれており、1F はラウンジやマンガ関連の企画展示やイベントに使用しているそうです。

2Fはトキワ荘を再現したフロアとなっていて、居室はもちろん、共有部やトイレに至るまで、当時の「トキワ荘」を忠実に再現されています。

他にも、マンガ家になりきった写真撮影や、マンガ体験講座ができる体験ブースもあるとのこと。

入館は予約制とのことなので、トキワ荘マンガミュージアムのサイト上にて、システムや注意点をよく読んで、予約をしてから来館しましょうね。

ホームページ:https://tokiwasomm.jp/

予約フォーム:https://tokiwasomm.jp/reservation/