ひとりで描くことに苦しんでる人には、経験としてオススメしたい。
お話を伺ったのは、トキワ荘プロジェクトの卒業生でもあり、週刊少年ジャンプ、ジャンプNEXT!!などで多数受賞したT.Uさん。
初めての一人暮らし、仕事もなく不安と期待を胸に上京した彼を待ち受けていたのものとは…?
── トキワ荘プロジェクトへ参加を決めた理由を教えてください
昔、漫画があまり上手く描けず、当時は受賞もしないし、漫画家として何の変化もなくて、足踏み状態で焦っていました。
また、地方では漫画を描く人物が周りにおらず、一人で続けることのしんどいさも感じていて…
そんな時に、両親が新聞か何かで掲載されていたトキワ荘プロジェクトのことを教えてくれたのがきっかけであり、参加する動機になりました。
── 参加後はどのように過ごし、何が得られましたか?
運がいいことに、参加したハウスは優秀な作家さんが住んでいたので色々学ぶこともあり、それなりの結果も出すことができました。
入居前は、一人暮らしも東京へ行くのも初めてで、仕事もないし何もわからない状態でしたが、結果的にいろんな作家さんに出会えたし仕事紹介もしてもらったので上京前の不安もなくなりました。
また、漫画関係だけでなく、シェアハウスということで人間関係にしても多くのことを学べたと思います。
── 心に残るエピソードはありますか?
朝起きたら部屋の窓が風か何かで外れてて開放感溢れる感じになってたこと。笑
── 卒業後は、どのような活動をしていくのでしょうか。
東京から一旦、大阪に移住する予定ですが仕事上は依然として変わりなく漫画を描いていく構えです。
── 最後に、これからトキワ荘プロジェクトへ参加する後輩へ一言お願いします!
漫画は基本孤独な作業ではありますが、ひとりで漫画を描き切るのは難しいことです。
編集者さんはもちろん、アシスタントさんや様々な人々の力があって完成します。
僕にとってはトキワ荘プロジェクトも例外ではなく、トキワ荘プロジェクトがなければ描けなかった作品がほとんどなんじゃないかと思います。
ひとりで漫画を描くことに苦しんでる人達には是非、経験としてトキワ荘プロジェクトをお勧めしたいですね。
2020年9月23日