「先輩に聞きたい!」オンライン座談会を開催!

レポート
2020.09.10

「活躍しているマンガ家の先輩に、何でも相談したい!」

そんなニーズに応えるため、2020年7月17日(金)13:00-15:00、トキワ荘プロジェクトでは「先輩に聞きたい!」オンライン座談会を開催しました。

今回が初となる企画でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえ、オンラインでの開催です。

トキワ荘プロジェクトでの普段の生活は、ハウス内のメンバーとの交流がメイン。そのため、ハウス外のメンバーとも関わるイベントを定期的に開催しています。

「先輩に聞きたい!」オンライン座談会とは?

今回の座談会では、トキワ荘プロジェクトの後輩が先輩に対して、漫画家を志望する上での悩みや疑問を自由に質問できます!

開催した目的は3つです。

  1. 漫画家としての課題解決
  2. 悩み、解決方法の情報共有
  3. プロデビューした先輩との交流

参加者は各々のハウスからオンライン会議ツールを利用して参加しました。

似たようなイベントとして、マインドセット研修があります。こちらも、4月にオンラインで開催されました。その時のレポートはこちらから↓

2020年に新たにプロジェクトへ参加した8名から本音のお悩みが続々投げかけられ、先輩達がそれらに本気で回答してくれました!

それでは、オンライン座談会の様子をインターンの竹野がお届けします!

目次
個性あふれる3名の先輩
気になる質問、身になる答え
編集後記

個性あふれる3名の先輩

13:00になり、座談会が始まりました。
座談会のタイムテーブルと目的が共有された後は、先輩の自己紹介です。

今回お呼びした先輩は以下の3名。

  • 読切掲載多数。アシスタントとしても豊富な経験を持縹マサキさん
  • ヤングアニマルZEROで『数学ゴールデン』連載中藏丸竜彦さん
  • 現代忍者漫画『ヤオチノ乱』連載後、
    現在は同人活動で生計を立てる
    泉仁優一さん

自己紹介では以下の3点を紹介していただきました。

  1. 入居のきっかけ
  2. 現在の活動
  3. 最近買ったマンガ or オススメのマンガ

グラフィックレコーディング(以下、グラレコ)でまとめてみると、こんな感じです↓
(拡大してご覧ください!)

縹さんも藏丸さんも、プロジェクト対象年齢の上限が迫っており、満を辞して参加を決めたそう。
お2人ともプロジェクト参加後に読切掲載や連載開始を実現していますから、覚悟と努力が実になったと言えますね!

個人的には、泉仁さんの「夢が叶わなくても経験になる」という言葉が響きました……!
確かに、同じ志を持った仲間とのシェアハウス経験は人生の財産になると思います!

先輩の後は、新入居者の自己紹介。

読切掲載を目指している人も入れば、すでに読切デビューした人も。
目指す雑誌やアプリ、ジャンルも様々。

個性の溢れる参加者が集まり、どんな質問が出るのか、楽しみです!


気になる質問、身になる答え

自己紹介の後は早速、Q&Aコーナーです。

全体への質問

まず、事前に参加者から集めた質問の中で、先輩全員に向けての質問を聞いていきます。

「アイデア出しの工夫」「担当編集と関わるコツ」など、気になる質問ばかり……!
こちらも、詳しくはグラレコにまとめましたので、ぜひご覧ください!↓

さすが先輩!という解答がたくさんありますね。
どんな質問に対してもわかりやすい答えを返していただきました。

先輩の解答や発言に対して笑いが度々起こり、最初は緊張していた新入居者の皆さんも、チャットでリアクションを返すまでに!

個人への質問

次に、各先輩への質問です。先輩方の活動に合った、より深い質問が出てきました。

アシスタント歴が長い縹さんには、アシスタントをする際の注意点
雑誌で連載を持つ藏丸さんには、連載作家のスケジュール連載までにしておくと良いこと
同人活動を行う泉仁さんには、同人業界についての質問が集中しました。

丁寧な解答の連続に、私もメモが止まりませんでした……!!
アシスタント、雑誌連載、同人活動にそれぞれの良さがあると再認識。

特に、同人業界の話を聞いて「売れっ子同人作家って、そんなに儲かるの?!」とびっくり。
雑誌掲載が目標の入居者が大半でしたが、
終了後のアンケートでは同人活動にも興味を持つ人が沢山いました!

最後に質問

最後は、今までの解答を聞いた上で出てきた質問をチャットからピックアップ。

同業者以外でライバルだと思っている人はいますか?」という質問には面白い回答が!
「考えたことなかった…!」という縹さんに対して、藏丸さんは「ミスチル!」と即答。

思わず、参加者の1人が「なんでミスチルなんですか?!」と声をあげると

「ミスチルって、ロックもバラードも歌うし、わかりやすい歌詞じゃないのに、メロディーを聴くと納得しますよね。よくよく考えたら、すごいこと言ってるなと思うし。そういう点を考えると、ライバルというか目標ですね。」

まさかこんなに深い理由が聞けるとは…!と思っていたら、泉仁さんが「アツい…!」と気持ちを代弁してくださいました(笑)。
漫画家を目指す上では、マンガだけではなく、
映画や音楽など広いジャンルに触れて、感性を磨きたいですね。

これにて座談会は終了です。
2時間という長丁場でしたが、その分、収穫も大きかったのではないでしょうか?

今回は2020年入居のプロジェクト参加者が対象でしたが、今後は全プロジェクト参加者やOBOGを対象としたプログラムも展開できたらと考えています!


編集後記

座談会後のアンケートでは、

「新しい情報をいくつか得られたので大変有益だった。」(Y.Jさん)
「話のアイデアややり取りにおいて自分の必要とする情報がたくさんあった。」(N.Kさん)
「3人ものトキワ荘出身の漫画家さんと座談会できるだけでも贅沢なのに自分の質問も答えてくださったのと、他の方の質問も自分が知りたいものばかりで、贅沢の極みでした。質問の答えも大変参考になるものばかりでした。」(匿名希望)

という声をいただきました。
今回得た情報を今後の活動に生かせるよう、一緒に頑張りましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
 

ライタープロフィール

竹野(たけの)

NEWVERYインターン。

大学ではマンガや美術などの視覚イメージの分析を専攻。
吹き出しの歴史やコマ割りについて学ぶ。
5月からインターンとしてトキワ荘プロジェクトに携わり
実績記事執筆やSNS分析を行う。