多摩トキワソウ団地入居者が「グラフィックレコーディング」に挑戦!
2022年3月11日、18日、25日の3日間に渡り、多摩トキワソウ団地近隣の「寄合処ひの」というスペースにて「焚き火を囲んだオープンエアーの会議室」が開かれました。
普段の静かな会議室ではなく、外で焚き火を囲みながら開放的な気分で話し合いをするという日野市主催の取り組みです。
その中で企業の課題をイラストと文字で整理する「グラフィックレコーディング」が同時開催され、講師のサポーターを多摩トキワソウ団地入居者3名が務めました!
グラフィックレコーディングとは?
グラフィックレコーディングは、議論を文字だけでなく絵や図を使いながらリアルタイムで会議の流れを可視化しながら整理していくコミュニケーションツールです。
会議の最中にイラストでわかりやすく議論が整理されていくことで、参加者の認識の統一や課題発見に繋がっていきます。
イラストは簡単なもので問題なく、あまり絵が得意でない方もコツさえ押さえれば使えるようになるとのこと。
今回のグラフィックレコーディングは、コニカミノルタグループのキンコーズ・ジャパン株式会社の取り組みの一環です。 講師は、キンコーズ・ジャパンの石川愛さんが務めます。
講師 石川愛さん
キンコーズ・ジャパン株式会社の新ブランド推進グループとして新宿にあるコワーキングスペース”ツクル・ワーク”にてコーディネーターとして在勤。企業イベント、講演会、アイディアワークショップなどで年100回以上グラフィックレコーディングを提供。ワークショップデザイナーとしても場の活性化をサポート。 |
コニカミノルタとは、以前も入居者を対象とした工場見学のコラボレーション企画を実施しています。
以前開催された工場見学のレポートは以下のリンクから見ることが出来ます。
イベントは3月下旬のまだ肌寒さが残る中の開催でしたが、焚き火を囲むことで自然の暖かさを感じながら、普段の会議とは違うアウトドアのリラックスした雰囲気で話し合いが進みます。
最終日である3月25日の会議では、ファミリー向けの企画について議論が行われました。
次々と展開される議論を聞きながら、講師の石川さんは大きなボードに、サポーターの入居者はスケッチブックの中に今回の会議内容をリアルタイムでまとめていきます。
最初のうちはイラストのみでわかりやすく伝えることや、見やすい構成を考えながら描くことに苦戦しているようでしたが、ページをめくるごとにどんどんと見やすく整理された図になっていきました。
レコーディングに慣れていくにつれて、入居者自身が相槌や意見を言うことで会議に参加し、より一体感のある空間へと変化していきました。
開放的な空間で話し合いをすることで、会議室などの閉鎖的な空間にいるときよりも全員がリラックスして、話しやすい雰囲気作りができていたと思います。
会議が全て終了した後には、実際に記録したグラフィックレコーディングを辿りながら、会議の総復習を行いました。
イラストを見ながら議論を進めることで話の趣旨がずれにくくなるだけでなく、最後に全員で簡単に視覚的に振り返りがしやすいこともグラフィックレコーディングの強みです。
情報の取捨選択や、瞬時のレイアウト能力が求められるため、難易度は高いものの入居者にとって学びが多かったと思います。
実際にイベント企画を通して企業の会議に参加することで、漫画家にとっても重要な「顧客(読者)」について考える機会にもなり、地域の方との交流を深めながらも良い社会経験となりました。
参加者の声
- 議事録のような業務だなと思い、自分が書いたものはつい文字だらけになってしまいました。ですが、レコーダーの方はきちんと絵に起こし、さらには参加者の話が広がりやすくなるように描いていました。表現の仕方の違いが勉強になりました。(I.T.さん)
- 議事録を作成することで会議の流れやお金の流れがどのようになっているのかといった社会勉強になった。地域との連帯感のようなものも高まった気がした。(匿名さん)
- 以前からグレフィックレコーディングをしてみたいと思っていました。トキワ荘プロジェクトに入っていたからこそできたことだと思います。(H.Y.さん)
今後について
今回のイベントでは、グラフィックレコーディングを通じて、構成力や表現力の学びはもちろん、地域の方との交流や社会勉強の一環にもなりました。
トキワ荘プロジェクトでは、今後も地域と連携したイベントを開催する予定です。
ホームページの他にもTwitterなどのSNSも行っています。
興味がある方はぜひチェックしてみてください!