多摩トキワソウ団地にて出張編集部を開催!
2022年8月9日、トキワ荘プロジェクトにおける成長支援の一環として、多摩トキワソウ団地で出張編集部が開催されました。
出張編集部とは、漫画家志望が出版社に作品を持ち込みに行くところを、編集者側が出版社以外の会場で作品の持ち込みを受け付けるシステムです。
今回お越しいただいたのは、講談社で「モテキ」(著・久保ミツロウ)、「新・信長公記」(著・甲斐谷忍)など名だたる作品を担当され、現在も編集者としてご活躍中の村中尚史さまです。
当日は総勢13名が原稿やネームを持ち込み、村中様から講評をいただきました!
多摩トキワソウ団地で出張編集部が開かれた背景
多摩トキワソウ団地での出張編集部は、村中さまの元担当であり、トキワ荘プロジェクトが運営する「甲斐谷荘」のメンター・甲斐谷忍先生の推薦により実現しました。
出張編集部のコンセプトは「新しい才能に出会う」こと。
漫画制作に対する意欲が高く、シェアハウスという日常の中で入居者同士が切磋琢磨を続けている多摩トキワソウ団地での新しい才能との出会いを期待し、この度出張編集部の開催が決まりました。
出張編集部の様子
当日は、感染症対策を施した多摩トキワソウ団地内の共有スペースにて、一人当たり約20分のペースで持ち込みを進めていきました。
入居者にとって馴染みのある場所とはいえ、皆さんいつもよりもドキドキしたような面持ちで持ち込みにやってきます。
ジャンルはあまり縛りを設けず、少年漫画、少女漫画、青年漫画、児童向け漫画など、各々が現在書いている作品を見ていただきました。
また、今回は完成した原稿だけではなく、ネーム段階の作品でも見ていただけたので、ネームの状態で持ち込みにやってくる方も多かったです。
会場となった共有スペース
村中さまには作品を読んでいただいた率直な感想や、ストーリー・キャラクターに対するアドバイスなどをいただきました。
堅苦しくない、程よい緊張感の中で会話が進んでいきます。
村中さまとの会話の中で、入居者の伸び代が見えたり、逆に課題点が浮き彫りになたりする様子も多々伺えました。
村中さまと会話する入居者
出張編集部を終えて
一人20分という短い時間ではありましたが、より良い漫画作りのために編集者ならではの視点でアドバイスをいただいたり、制作についての相談に乗っていただいたりと、入居者にとって有意義な時間になったのではないかと思います。
また、今回の出張編集部の1番のコンセプトは「新しい才能に出会う」こと。
これについて達成できたか村中さまに伺ったところ、
「才能に出会えた実感はありましたよ。すぐにヒット作品を生み出せるかはわからないですが、担当したい方も何人かいました。」
とお言葉をいただきました。
入居者同士の交流だけではなく、こうしたイベントを通して入居者が少しでも自身の漫画制作における気づきを得て、デビューや連載獲得に繋げていけることができればと考えています。
皆さまの成長を支えられるよう、トキワ荘プロジェクトではこれからも漫画家活動において役立つイベントを開催していきます。
参加者の声
- 頂いたアドバイスの中で、自分が描いた漫画の方向性として参考になる商業漫画を提示して頂き、それを読んだところ、自身の方向性として本当に合致していたのでとても参考になりました。(匿名希望)
- 自分で引っかかりがあった部分を解いて頂いたので満足しています。(匿名希望)
- 担当編集者以外の考え方や意見を聞けて、とても満足でした。(匿名希望)
成長支援プログラムについて
トキワ荘プロジェクトでは、出張編集部以外にも「パース講座」などの講座や、マンガ家としてのキャリアを考える「マインドセット研修」を開催しております。
同じ夢を目指す仲間と共にマンガ家を目指したい方は、いつでもご連絡下さい!