坂本拓先生による座談会を多摩トキワソウ団地で開催しました
2022年10月21日、トキワ荘プロジェクトの成長支援の一環として、多摩トキワソウ団地でマンガ家・坂本拓先生を招いた座談会を開催しました。
マンガ家を目指す上で参加者が抱える悩みや不安について、現役で活躍されている坂本先生に相談しながら自身の経験を元にお話を伺いしました。
坂本 拓 先生
トキワ荘プロジェクトの卒業生。在籍中に週刊ヤングジャンプにて「潔癖男子!青山くん」の連載を開始し、その後同作がアニメ化。コミックス1~18巻(完結)まで発売中。その後、となりのヤングジャンプで「服福人々」連載し、1~4巻(完結)発売中。 |
座談会が開かれた背景
坂本先生はトキワ荘プロジェクト在籍中に、プロマンガ家のアドバイスを受けたことで制作の糧となった経験があったそうです。
今度はプロマンガ家という立場でトキワ荘プロジェクト参加者に向けてきっかけを与える立場になれたら、という思いで今回の座談会が実現しました。
トキワ荘プロジェクトでは未デビューの参加者が約6割。また、入居半年以内の入居者が約3割を占め、入居者同士の交流次第によっては身近にプロマンガ家がいない人が多い状況となっています。(2022年10月現在)
座談会では各々が抱える悩みや不安を坂本先生に相談しながら、プロのマンガ家になるためのヒントを得ることを目的としています。
座談会の様子
当日は参加者から事前に寄せられた質問を元に進めました。
漫画を描く中で具体的に考えていることや必要なこと、技術習得のためにやってきたこと、より良い環境づくりなどの「マンガを描くためのノウハウ」から、スケジュール管理や編集者、アシスタントとの関わり方などの「マンガ家として働くためのノウハウ」まで、幅広くお話しいただきました。
特に、坂本先生がネーム制作時に気をつけているチェックポイントについて、参加者が熱心にメモを取っている様子も見られました。
後半のフリートークでは、参加者の緊張も次第にほぐれ、今抱えている仕事の悩みについての相談もありました。
今後のマンガ業界や新しい時代のマンガ家に求められているものなどについて積極的な発言が挙がり、坂本先生と参加者との間でとても濃密な意見交換が行われていました。
座談会終了後も坂本先生との交流を楽しむ参加者が見られ、今後のマンガ制作への良い刺激を得られたように思います。
参加者の感想
- ネーム作成中に混乱しても「サービスになっているか」「自分が腑に落ちるか」等を軸として持っておけば良いこと、ネームを俯瞰するときのためのチェック項目、自分の作品の客になりそうな人がメイン読者の雑誌を狙うこと、など生かしていきたいと思います。(Aさん)
- 一つ一つに意味を持たせて、ネームも作画も力を入れて、手探りでもメンタル保って頑張ろうと思いました。(Hさん)
- 坂本先生のネームで気を付けていることは自身でも生かそうと思いました。(野火けーたろさん)
成長支援プログラムについて
トキワ荘プロジェクトでは、今回のようなイベントの他にも「パース講座」をはじめとする技術支援講座や、マンガ家としてのキャリアを考える「マインドセット研修」などを不定期に開催しています。
トキワ荘プロジェクトでは新しいプロジェクトメンバーを募集しています。
同じ夢を目指す仲間と共にマンガ家を目指したい方は、いつでもご連絡下さい!