「来年こそは」に終止符を!
この夏、ジャンプSQ.RISE 2019 SUMMERにて「101回目のプロローグ」が掲載されたトキワ荘プロジェクト参加者・遠山花近さんにインタビューをしました。
インタビュー中に、「もっと早く東京に出てくれば良かった……と少し後悔しています」と語る遠山さん。
上京後のどんな変化が、そう思わせたのかーー。
地元で漫画を描いていた頃のお話し、そして今の胸中を伺いました!
「101回目のプロローグ」/ジャンプSQ.RISE 2019 SUMMER
「害虫採集」/ジャンプSQ.RISE 2018 AUTUMN
「絆創膏の絆」/ジャンプSQ. CROWN 2017 AUTUMN
以上すべて集英社
東京、住んでみたかった!
── 遠山さんがトキワ荘プロジェクトに参加したきっかけを伺ってもいいですか?
はい!テレビで見たのがキッカケです!
以前まで私は北海道に住んでいて、担当編集の方とは基本的にメールでやり取りをしていました。ただ、できれば会って打ち合わせをしたい!と思っていました。
同時に、人生で一度くらいシェアハウスに住んでみたい!ってか東京に住んでみたい!漫画家さんのアシスタントに入ってみたい!とも思っていたので、よしトキワ荘プロジェクトに参加しよう!と思い至りました。
単身で上京した場合、周囲に知り合いがいない状態になるので、同じ漫画家志望者のいるシェアハウス心強いな〜!と。そう思ったのも、参加した理由の一つです。
── 地元にいるとき、漫画制作は順調でしたか……?
いいえ、順調ではありませんでした……。
いくつか賞は頂きましたが、どれも掲載に至るほどの大きな賞ではなくて……。
アシスタントめっちゃ為んなる!
── 雑誌に掲載されるようになったきっかけはあったんですか?
アシスタントに行き始めてからですね。
── アシスタント先を探して上京を決意する方も多いですよね。
今のご時世どこでも漫画は描けるので、上京する必要性はなくなってきているのですが、それでも私が東京に来て良かった〜!と思えたのは、アシスタントが由縁です!
── その理由は…?
アシスタント先の先生を筆頭に、アシスタント勢も実力者揃いで、そういう環境に身を置けたことですね!
地元に残るメリットも大いにあるのですが、私の場合、もっと早く出てくれば良かった……と少し後悔しています。
―― ちなみにトキワ荘プロジェクトでも、アシスタント紹介*をすることがあります。――
仕事支援
トキワ荘プロジェクトでは、
プロのマンガ家目指すクリエイターの経済的な自立をサポートできるよう、
アシスタントなどクリエイターのスキルを活かした仕事の紹介を行っています。
▼くわしくはこちら!
https://www.tokiwa-so.net/work-mediation
仕事支援
トキワ荘プロジェクトでは、
プロのマンガ家目指すクリエイターの経済的な自立をサポートできるよう、
アシスタントなどクリエイターのスキルを活かした仕事の紹介を行っています。
▼くわしくはこちら!
https://www.tokiwa-so.net/work-mediation
── アシスタントは週にどれくらい通ってるんですか?
週の半分くらいです!
── 自分の漫画制作と両立させる工夫ってあったりします?
特には〜……ありません!
両立…をしている意識は全然なくて、
自分のやりたいことのために、それ以外の時間はバイトする!
と考えるようにしています。
たしかにアシスタントやアルバイトが忙しくて自分の漫画が描けないという漫画家志望の方もいると思いますが、落ち込んだときにはアシスタント先の先生に褒めてもらったことなどを見返して、やる気を保っています!
がんばれ自分!ファ〜イト♪って。
環境を、変えてからが本当の勝負!
── トキワ荘プロジェクトに参加してよかったことってありますか?
電気の点いた家に帰れることや、ご飯に行くとき誰かを気軽に誘えることです!
── よくご飯行かれるんですね!
はい!誰かと外に出れば、一人の時には起こらないような事件も起こったりするので、そういう話題作りのためにも、よく自分から誘います!
トキワ荘プロジェクトでもアシスタント先でも、自分よりも漫画家として進んでいる人の近くにいられるのは凄く有益なことだと思ったりします!
── 「漫画家同士の共同生活ってどうなの?」という質問をもらうことも多いのですが、実際どうですか?
正直なところ、万人におすすめとは言い切れません。
プロとして活躍されている漫画家さんは別として、漫画家志望者は個性的な人が多いので、結局のところは一緒に住む人たちとの相性次第……それに尽きると思います。
私は楽しくやっています!
── たくさんお話聞かせていただきありがとうございました!では最後に、トキワ荘プロジェクトへの参加を迷っている方に向けてメッセージを。
鳴かず飛ばずで結果が出ずに、「来年こそは」が毎年恒例、そんな自堕落な生活を物理的に切り上げたい方にオススメです!!
── ありがとうございました!!
2019年12月27日