20Pのネームを2日で完成。週刊連載以上のスピードまで鍛えられました。

参加者の声

週刊少年チャンピオンにて「はぐれ勇者の異世界バイブル」の連載中の那珂山みちるさんにお話を伺いました。

自分の時間はとれるはずなのに24Pのネームに1年かけていた那珂山さん。トキワ荘プロジェクトに参加して環境の変化やメンターの甲斐谷先生という存在もあり、2週間で38Pの原稿を完成させることができ自信がついたとのこと。今は目標としていた週刊連載作家として活躍されています。急成長し目標を達成した理由について深堀しました。

那珂山みちるさん
トキワ荘PJ卒業生(入居時の年齢 21歳)
連載中『はぐれ勇者の異世界バイブル』週刊少年チャンピオン 秋田書店 / 読切掲載『うちの彼女は警戒心が強い』ジャンプ+ 集英社 / 読切掲載『きーちゃんのお昼ごはん』週刊少年ジャンプ 集英社

── まずは、トキワ荘プロジェクトへの参加を決めた理由を教えてください。

一番の理由は、制作環境を整えるためでした。

期限をきめて制作に励めるところを魅力に思って参加を決めました。

もともと上京する前は、全くかけないという悩みがあって…
アシスタントはしていたのですが、それで描いた気になっちゃってたんです。

自分の作品、24P描くのに1年くらいかけていたこともありました。

アシスタントは融通が利くので、自分の時間がとれるはずなのに制作できない状況に当時は悩んでいましたね。

周囲に漫画家を目指す人がいる環境に身を置いて、期限を決めて…それでも描けなかったら漫画家を目指すのを辞めようと思っていました。

ある意味、踏ん切りつけるような理由で参加を決めたんです。

── 甲斐谷荘にした理由を聞かせてください。

実家から近かったというのもありますが、甲斐谷先生に月1で面談して作品のアドバイスをもらえることや、家賃も比較的安かったのが選んだ理由でした。

特に、甲斐谷先生に直接指導をうけられるのは、家賃安いのにすごいハウスだな…と思いました。笑

甲斐谷荘とは

経験豊富な漫画家をメンターとして迎え、定期的な面談と指導を受けられるのが甲斐谷荘。 甲斐谷荘では参加者全員が月に1度、甲斐谷忍先生から指導を受けられます。
甲斐谷荘に関する詳細はこちらから ≫

甲斐谷荘とは

経験豊富な漫画家をメンターとして迎え、定期的な面談と指導を受けられるのが甲斐谷荘。 甲斐谷荘では参加者全員が月に1度、甲斐谷忍先生から指導を受けられます。
甲斐谷荘に関する詳細はこちらから ≫

── 面談ではどんな話をしていたのでしょうか?

色々な話をしましたが、甲斐谷荘に入ってすぐの面談は今でも記憶に残っています。

その時、2週間か3週間後に漫画賞の〆切があったんですが…

「今から作品を描いて〆切に間に合ったら、自分の自信になりそうだよね」
「これができたら連載できる」

と甲斐谷先生に言われたとき、全くもってその通りだなとおもって。

それからすぐに制作に取り掛かり、漫画賞の〆切に間に合わせたんです。

── 甲斐谷先生の後押しがあったんですね。これまで1年以上かけていたことを考えると凄い成長ですよね。

2週間で38P仕上げました。笑

甲斐谷荘に来たからには、やってやる!という気持ちで仕上げました。

先生に報告もできるし、自分の自信の要にもなるし…と思って。

それからは、短期間でコンスタントに作れるようになりました。
出来るだけ、漫画を描かない期間を開けたくなかったという理由もあります。

今はネーム20Pくらいだったら、2日で描けるようになりました。だいぶ鍛えられましたね。

先生に最初に「週刊連載以上のスピードだから、連載できるじゃん」と言われたのはうれしかったですし、今も心に残っています。

目指すところが週刊連載でもあったので…。

── まさに、有言実行ですね!

── トキワ荘プロジェクト参加後はどのように過ごしていましたか?

一か月ごとに目標を決めて、達成するようにしました。

甲斐谷荘では面談の終わりに、1か月後の目標をホワイトボードに書いて共有部に置くんですが、この効果は結構ありましたね。

決めた目標がいつでも見れる場所にあるので、自分の中で「やんなきゃな」という意識が常にある感じです。

また、漫画家を目指す人との横のつながりを持てたことで、自分の漫画家としての現在の位置はわかってきたので、動きやすさはあったかなと思います。

自分より漫画家として先のステップへ進んでいる方の話を聞いていたので、ある程度予測できるし、壁あたっても「あ、ですよね」みたいな感じで。笑

これが噂に聞いていたやつなんだな…て構えられる。心の準備ができました。

未来の計画の立てやすさが違ったと思います。

── 甲斐谷荘の生活で心に残るエピソードはありますか?

甲斐谷荘の仲間内では、みんなで餃子の皮使ったピザを作ったり、鍋を食べたりしました。

環境面では、周りに何もないからマンガに没頭できました。笑

都心だったら遊びにいったりしちゃうところですが、甲斐谷荘は誘惑が少ないので、そこはよかったと思います。

打ち合わせとかで都内に行く回数が多くなると交通費が高くなるというデメリットもありますが。

── トキワ荘プロジェクト卒業後は、どのような活動をされるのでしょうか?

週刊少年チャンピオンで「はぐれ勇者の異世界バイブル」の連載がはじまりました。

自分の中の理想としては、1本連載しつつ、原作担当としてもう1本連載したいです。

── 最後に、トキワ荘プロジェクト参加した卒業生としてメッセージをお願いします

自分の漫画への意識を変えたい人にはうってつけだと思います。

私自身は、期限を決めることにおいて意識が変わりました。

個人的には、短い期限で制作を進めることで、後々の逃げ道を作ってます。

例えば、作画がぐちゃぐちゃでも、時間がなかったし。賞に落ちても、時間なかったし。という言い訳に落とせることができて気持ちが楽になるんです。笑
短い時間で結果が出たら「あんな短い期間でやったのに結果出た!」と自信になる。

プラスの意味で、逃げ道が作れるように、短い期限で制作を進めることが、ここにきて学べました。これが自分の中ではかなり大きいです。

── なんだか現代的な発想…。成功の秘訣ですね…!

── 那珂山さん本日はとても貴重なお話を、ありがとうございました!!

那珂山さんが連載している、「はぐれ勇者の異世界バイブル」は週刊少年チャンピオンで掲載されています。

詳しくは秋田書店ホームページをチェック!

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2020年11月26日

那珂山みちるさん
連載中『はぐれ勇者の異世界バイブル』週刊少年チャンピオン 秋田書店 / 読切掲載『うちの彼女は警戒心が強い』ジャンプ+ 集英社 / 読切掲載『きーちゃんのお昼ごはん』週刊少年ジャンプ 集英社