【初心者入門】漫画を描く手順と必須アイテムを紹介!

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2020.07.01

漫画を描く手順と必須アイテムを紹介

「マンガを描いてみたい!」…けど、「難しくて挫折した」「そもそもどうやって描けばいいかわからない」と悩んだ経験はありませんか?

マンガ制作は、紙とペンさえあれば誰でも始められます。

また、基本的な手順と道具を知ることで、より本格的なマンガに仕上がっていきます。

この記事では、マンガ制作が初めての方に向けて、基礎的な制作手順とマンガ家に必要な道具を中心に紹介していきます。

目次
1.マンガを描く基本的な手順
2.マンガ制作に必要な道具
3.まとめ


1. マンガを描く基本的な手順

「さあ、マンガを描くぞ!」と意気込んでも、いきなり一コマ目から書き始めると、上手くまとまらずペンを投げ出してしまうなんてことも…。

実際のマンガ家も一コマ目からペンをもって描き始める人は少なく、実際にはある程度「王道の描き方」が存在します。

※今回はアナログで書くことを想定しています。デジタルでの描き方は参考として「1.7【番外編】デジタル作画」で説明しているので、そちらを参照ください。

1.1 まずは設定を固めて「プロット」を作る

用意するもの ・コピー用紙やノート
・筆記用具(ボールペン、鉛筆、消しゴムなど)

プロットとは、物語の大筋となる構想となる設計図のようなものです。

マンガを作り始める前に、どんなマンガを作りたいか、イメージを膨らませてみましょう。

その時、出来るだけ具体的に設定を決めるのがポイントです。

冒険モノなら、世界観や結末から考えてもいいですし、ラブコメなら、ライバルやヒロインのキャラクターから考えてもいいでしょう。

ある程度「コレ!」というものが出来上がったら、今度は紙に文章を起こしていきます。

この時、「起(き)承(しょう)転(てん)結(けつ)」を意識すると、よりストーリーが整理されてくるでしょう。

物語の始まり(物語の世界観やキャラクターの紹介)
物語の進展(事件が起こったり、問題が発生したりする)
物語の転換(事件解決前にトラブルや思いもよらないことが起こる)
物語の終わり(事件が終結する)

起承転結が定まったら、マンガのページ数を起承転結のそれぞれに振っていきます。

※マンガ賞によっては、ページ数の規定があるものも多いので、事前に確認しましょう。漫画賞はマンガ賞/持ち込みポータルサイト「マンナビ」で検索できます。

ストーリーにもよりますが、マンガの盛り上がる部分は「承」や「転」の部分です。

起承転結にかっちり四等分するよりも、承と転に少し重めにページ数を割いたほうがよいでしょう。

1.2 マンガの構成を決める「ネーム」

用意するもの ・コピー用紙
・筆記用具(ボールペン、鉛筆、消しゴムなど)

ネームとは、マンガを原稿用紙に描き始める前に、コマ割りやセリフ、キャラクターの位置関係などを描いてマンガ構成の内容をまとめたもの。

マンガの大まかな流れはここで決まりますので、何回も書き直しながら練っていきます。

(マンガ家の人が紙を丸めてごみ箱に捨てるシーンはよくドラマでも描かれますが、ここです)

何度も書き直しをするため、絵を丁寧に描いても無駄になってしまうことも…。

ネームを書くときに大切なのは、絵のクオリティではなく、構成(レイアウト)を決めることです。

描き方は人それぞれですが、はじめから絵を描き出そうとせず、まずはコマを割っていくことから始めるとよいでしょう。続いて、セリフを書き足していきます。

最後に絵を書き入れていきます。絵の細かさは人によりますが、発言をしている人物や行動が明確であることが重要です。

一方、ネームを丁寧に書いて、下書きの工程でトレースするという漫画家さんもいますので、本当にネームのクオリティは千差万別。

1.3 真っ白な原稿用紙へいざ「下書き」

用意するもの ・原稿用紙
・筆記用具(シャーペン、消しゴム)

次に、いよいよ原稿用紙に下書きをしていきます。

ペン入れの時に困らないように、下書きははっきりとした線で書くほうが無難です。

ここからはプロの方が実際に下書きを描いている動画のリンクを貼っておきます。

※音声が流れます


(引用元:コミックナタリー

1.4 集中力が試される「ペン入れ」

用意するもの ・原稿用紙
・インク
・筆記用具(消しゴム、定規、修正ペン、油性マジック)
・つけペン(つけペン、ミリペン など)

下書きにあわせて、今度はペンを入れていきます。

ジメジメした季節だったり、手が汗でにじんでいると原稿用紙が水を吸ってしまい、ペン入れをすると滲んでしまうこともしばしば。

手袋やアームウォーマーを付けて下書き・ペン入れをしているマンガ家さんも多いようです。

先ほどのプロの下書き動画の続きがありますので、参考にしてみてください。

※音声が流れます


(引用元:コミックナタリー

ペンが乾いたら、原稿用紙がぐしゃっとならないように、丁寧に消しゴムをかけていきます。

地味に気を遣う作業です…。

1.5 技術力が試される「トーン貼り・ベタ塗り」

用意するもの ・スクリーントーン
・カッターナイフ
・カッティングマット
・トーンヘラ
・筆ペン、マーカー

「ベタ塗り」とは、筆ペンや油性マジックで髪の毛や、影を黒く塗りつぶす作業のこと。この時はみ出たところは修正ペンで修正しておきましょう。

「(スクリーン)トーン」は、グレーを表現するためのシールみたいなものです。

主に影、髪の毛、服、効果の表現に使います。カッターでカットして、原稿に貼り付けていきます。

ベタ塗りは、黒い部分を塗りつぶす作業です。筆ペンやマーカーで黒く塗りつぶす作業をします。

これらの作業は、プロになるとアシスタントと呼ばれる人を雇って、やってもらう事がほとんどです。

1.6 原稿をきれいにみせる「仕上げ」

用意するもの ・マーカー
・ホワイト(修正マーカー)

塗り残しや、はみ出したところをマーカーやホワイトを使って修正していきます。

この修正したものがそのまま完成品になるので、丁寧に修正しましょう。

1.7【番外編】デジタル作画

用意するもの ・パソコン
・ペンタブレット
・描画用ソフト

パソコンでマンガを描くときも手順はほとんど同じですが、アナログ作業ではできなかった、ぼやかしやトーンの模様変更などもできるようになります。

ソフトについては次項で説明します。

動画は、デジタル作画でのペン入れの作業工程です。

※音声が流れます


(引用元:yoshikadu



2 マンガ制作に必要な道具

マンガの描く上で、どうしても必要になってくる道具。

普段なじみがないだけに「何を揃えればいいの?」と迷いがちです。

鉛筆や消しゴムのほかに、マンガ制作だから使う道具、というものがいくつか存在します。

漫画制作に必要な道具

この項では、どんな道具があるのか、ひとつひとつ解説していきます。

と言っても、人によって使い道具は様々ですので、マンガ制作に多くの人が使っているものを中心に解説していきますね。

2.1 ミリペン

ミリペン

ミリペンとは、いわゆる細いサインペンです。太さが多様にあり、均一な線を描くのに適しています。

人によっては、使わずに次で紹介するつけペンだけで書き上げる人もいるようです。

2.2 つけペン

つけペン

つけペンとは、名前の通りインクにつけて使うペンのことです。ペン先にはいくつか種類があります。

ここではマンガ家さんがよく使っているものについて紹介していきます。

丸ペン 強弱のある細めの線が書けるペン先。背景などの細かいところに使う。ペン先は柔らかく、紙にひっかかりにくい。
Gペン 強弱のある太めの線が書けるペン先。主要キャラクターの書き込みに使うことが多い。書き味は少し固め。
スクールペン 細く均一な線が書けるペン先。細かい小物や効果線などに使う。ペン先が固く、ややひっかかる。

使い分けは、書き手の好みによるので、以上はあくまで目安です。いろいろ試しながら、自分の好きな使い分け方を探してみてください。

ペン先一覧

左からさじペン・日本字ペン・Gペン・スクールペン・丸ペン

ペン先一覧

ペン先のつけ方

ペン先は、先がとがっていない部分をペン軸の頭に、下の図のように差し込み使います。

ペン先のはめ方

2.3 トーン

正式にはスクリーントーンと呼ばれるもので、マンガのグレーの部分に使うものです。

シールのようになっていて、グレーに塗りたい部分に合わせてカッターで切り取り、そこに貼ります。

※音声が流れます


(引用元:ShareWis

2.4 原稿用紙

使用する紙は何でもいいのですが、消しゴムをかけることを考えるとある程度分厚い紙を使ったほうが安全です。

薄いと消しゴムをかけているときに「ぐしゃ」っとしわがついて原稿が台無しになったりします。

マンガ専用の原稿用紙が売られているので、それを使うのが良いでしょう。

2.5 パソコンソフト

これまで紹介した道具は、すべてアナログでマンガを描く際に使う道具ですが、パソコンで描く場合には、これらはすべてパソコンとペンタブレットで事足ります。

特にトーンを張る作業などは、パソコンソフトを使ったほうが圧倒的に早く、パソコンソフトでマンガを描く人が最近増えているそうです。

パソコンソフトにはいくつか種類があり、代表的なものだと、ClipstudioPhotoshopSAIなどがあります。



3 まとめ

マンガの描き方や手順、必要な道具について紹介しました。

マンガを描く、というとどうしても絵をどうやって書こうか、というところに目が行ってしまいがちですが、実際には設定を練って、コマを割って、と一つひとつの手順の積み重ねがあることで、着実に仕上がっていきます。

皆さんも、ぜひ一度マンガを描いてみてはいかがでしょうか。

 

ライタープロフィール

トキワ荘プロジェクトの学生インターン。

中学校のころ文芸部に所属し、マンガを描いてみようとしたことがあるも2日で挫折。収納の奥底に、その時の没ネームが眠っているかも……。