MDCレポート3:デジタルコミック時代の漫画家生存戦略2 策略家鈴木みその次の一手。鈴木みそさん

イベント情報
2015.11.25

2015/11/21に、マンガディベロッパーズカンファレンス第3回が、鈴木みそさんご登壇のもと行われました。

MDC:マンガディベロッパーズカンファレンスについて、詳しくは以下。

 ◆イベント概要

日付・場所: 2015/11/21(土) トキワ荘プロジェクト 五反田事務所

講師:  鈴木みそさん(漫画家・『でんしょのはなし』『ナナノリテラシー』など多数、kindle第一人者)

タイトル: 「デジタルコミック時代の漫画家生存戦略2 策略家鈴木みその次の一手。」

 内容: 鈴木みその、電子書籍「しくじり先生」から、漫画にとってのライブとは何か?

セミナープロモーション:策士鈴木みその次の一手は?、この時代に戦う、若手作家・編集者が取るべき、生存戦略とは? 

参考: 鈴木みそさんBlog”CHANGE”

参加者: 漫画家/イラストレーター/漫画原作者、漫画編集者、電子書籍プラットフォーム、その他出版社、ゲーム制作会社、声優事務所経営者、など。

 ◆当日内容

【セミナー部】 冒頭「鈴木みそのしくじり先生」というところから始まりました。会場大ウケです。

・電子書籍先駆者の鈴木みそさんが、何をしくじったのか?
・先行する音楽業界は、デジタル化による収入がライブに戻った。「マンガにおけるライブとは?」
・作家ではなく、キャラクターがライブに出ることが肝心。
・編集者はプロデューサー、作家はディレクター、お金儲けと作品作りは別物?
・ドリカムが到達した、ファンとの距離感は、漫画家に活かせる。
・漫画家○○さんのように、独自の強烈な世界観を持つ人は良い。しかし、それは希少。
・現在における漫画家の実力とは何か?
・具体的なマンガを例に取った、稼げるマンガ、稼げないマンガ。見せるべきは何か?

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【パネル部】 今回のパネルも、大変盛り上がりました!

業界でかなり話題になった『ナナのリテラシー』エピソード。電子に好かれ、他で好かれず。。

商品価値は作家そのものではない。漫画家が売るべきキャラとは?それは誰がモデルになるのか?

みそさんが思う、最近注目ネットマンガ『夜廻りねこ』の何がすごいか。「スタンプにしやすい表現が多いですよね^^」など。

ネットで強化されたキャラが、次の巨大なキャラをつくる。次のキャラを作るためには、まずは無料でも良いから広げる?

キャラには伝説をつける。

マンガは没頭感を描ききる。

新しいマンガの形は、単独プロデューサーが良いか?製作委員会方式が良いか?

 

◆来場者の声

・いろんな意見が聴けたことは良かった。

・志望者や作家、業界人が時代からズレてしまっている事が多くなっている。アニメ業界と同じ。もはや出版とアニメとゲームを分けて考える必要がない時代だと思う。エンターティメント業として考えないといけない。「圧倒的な成功事例」が必要ですね。。

・facebookの有料サロンなどで、さらに議論が深められたり、リアルタイムレポートなどに触れられるとありがたく思います。

・プロが集まっていて、良いパネルになったと思います。

・実際に企画が動き出すのが待ちきれないですね!早く数字の話をしたいです。次回にうかがう際は、簡単な企画書を持参させて頂きます。