普通に活動しているだけでは経験できない、得難い時間でした。

参加者の声

トキワ荘プロジェクト甲斐谷荘の卒業生でもあり、ジャンプ+に読切「サルビアに別れを」が掲載された、坂下 勇斗(さかした ゆうと)さんにお話を伺いしました。

プロデビュー後の上京。

第一線で活躍する先生がメンターの甲斐谷荘で、一体どんな話が繰り広げられていたのか聞いてみました。

坂下勇斗さん
トキワ荘プロジェクト参加者
読切掲載「サルビアに別れを」少年ジャンプ+ 集英社

── 坂下さんがトキワ荘プロジェクトへ参加を決めた理由を教えてください。

元々、実家を出て活動したいと考えていたんですが「お金もないしどうしよっかなぁ?」と悩んでいた時に「マツコ会議(日本テレビ)」でトキワ荘プロジェクトが取り上げられているのを見たのがキッカケでした。

自分の好き勝手出来る部屋が欲しかったのと、都内でいろんなイベントに参加したり、交流したりして情報をインプットしたいという目的があったので参加を決めました。

── 坂下さんは、甲斐谷忍先生がメンターの甲斐谷荘へ参加されましたが、なぜ甲斐谷荘にされたんですか?

理由は2つあって。

1つ目は、定期的にプロの先生とコミュケーションが取れるということ。
2つ目は、家賃が安いということ。

この点でメリットを感じて甲斐谷荘に決めました。

当時、情報のインプットや、お金の面で甲斐谷荘が合致しました。

立地の面では、参加前に甲斐谷荘がどんな場所なのか聞いていたんですが、当時、土地感覚がなくてわからなかったんですが、実際に降り立ってみると本当に周りには何もなくて…笑

この土地で得られた経験も、後々酒の席でネタになるなと思ってます。

甲斐谷荘とは

経験豊富な漫画家をメンターとして迎え、定期的な面談と指導を受けられるのが甲斐谷荘。 甲斐谷荘では参加者全員が月に1度、甲斐谷忍先生から指導を受けられます。
甲斐谷荘に関する詳細はこちらから ≫

── 甲斐谷先生との面談ではどんな話をしていたんですか?

甲斐谷先生とは、よくお金の話をしていましたね。笑
漫画家になったときに発生する、お金のアレコレです。

印税の話だったり、編集者さんの話だったり、まじめなものもありますが、手数料を節約する話も聞いたり…
長年、第一線で活躍している先生でも、自分と近い感覚は持っているんだな~と親近感が沸きました。

他には、自分の初恋の人をGoogleで検索した話とかもしました。笑

ある面談の時に、甲斐谷先生に「(面談)楽しい?」と聞かれたことが印象にのこってます。
(え、みんな楽しく面談してないの?まじめにやっている感じ?)と焦りましたが。笑

僕は、先生とお話しができる面談は楽しい時間でしたね。
何より、プロの方と楽しく話せるなんて、貴重な経験ができてよかったな…と。
なかなか普通に活動しているだけじゃ経験できないし、得難い時間だったと思います。

先生も「面談は自分のためにやっている」といっていたのが面白かったです。笑

坂下 勇斗さん

── では、つぎに甲斐谷荘の同居人との関係性について聞かせてください

甲斐谷荘ではネームの見せ合いは禁止なので、制作物を見せ合うということはしていなくて、共有部などで会ったらあいさつしたり、さらに時間あったらマンガ制作の息抜きに談話をしてましたね。

甲斐谷荘メンバーの生活リズムも十人十色で、在宅でみっちりアシスタントをしている人もいれば、バイトに出ている人もいるのでなかなかタイミングが合わないという日もあります。

── トキワ荘プロジェクト参加でどのようなことが得られましたか。

作家の方々との交流ですね。
地元ではそういう交流は一切できなかったので。

情報のインプットは、上京した目的の1つでした。
甲斐谷荘では、先生から業界の話など、価値ある情報を多く得ることができたと思います。

東京に来たからこそ、あらゆるコミュニティとの物理的な距離が近くなったので、ここに来る目的としては果たせていると思います。

甲斐谷荘以外でも、自主的にコミュニティに参加して情報をキャッチしていたので、他の人との輪もどんどん広がってきました。

── 地元にいただけでは実現できなかったことが、ヒトやモノを介してどんどん繋がり、広がっていったイメージですね。

地元では漫画家を目指している身近な人がほとんどいなかったので…
こっちにきてはじめてお話したプロの作家さんが甲斐谷先生でしたし、その他の作家さんに出会えたのも良い経験でした。

今まで関わったことのない業界や場所に参加できて、もともと0からのスタートだったことを考えるとかなり人脈の幅が増えたと思います。

卒業後も、今と変わらず作品を作り続けられるように、元気に生きます。

── 最後に、トキワ荘プロジェクトに参加したOBOGとしてメッセージをお願いします。

必ずしも参加することが正解というワケではありませんが、“今居る所よりもメリットが多いか”を、考えて行動するといいと思います。

── 坂下さん、ありがとうございました!

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2020年8月27日